ヤフーは20日、2004年度第2四半期(7月~9月)および2004年度上半期(4月~9月)の連結決算を発表した。
第2四半期の売上高は264億7,600万円(前年同期比50.9%増、前四半期比8.1%増)、営業利益は137億1,800万円(前年同期比48.7%増、前四半期比1.8%増)となっている。7月から8月にかけて夏期休暇の影響によりアクセスは減少したものの、オリンピック効果もあって例年ほどの落ち込みはなかったという。一方、セキュリティ対策を進めたことでシステム開発やサーバー購入による減価償却費が増加したとしている。
広告は夏枯れの時期だったが、猛暑による飲料業界などの特需や、有料リスティングサービスの提携先をオーバーチュアに絞ったことで堅調。広告売上は83億8,900万円(前年同期比71.3%増、前四半期比11.6%増)と過去最高を更新した。
売上高を事業部別で見ると、情報掲載サービスなどを提供する「リスティング事業部」が65億1,400万円、「オークション事業部」が61億1,400万円、「Yahoo! BB事業部」が41億5,800万円、「ショッピング事業部」が22億9,800万円、コンテンツを提供する「メディア事業部」が22億2,300万円、「ビジネスソリューション事業部」が3億9,800万円と続いている。全売上高に対する構成比でリスティングが24.6%を占め、前四半期までトップだったオークションの23.1%を超えた。営業利益の構成比でもリスティングが36.3%となり、オークションの29.3%を上回っている。オークションは、補償金の処理能力の拡充やサーバー増設などにより営業利益が前四半期よりも減少したのだという。
上半期の売上高は509億7,200万円(前年同期比53.9%増)、営業利益は271億8,900万円(前年同期比53.9%増)だった。
ヤフーでは第3四半期に向け、アクセス増大に対応するため、ディザスタリカバリも見据えた積極的な設備投資を継続する。また、「セキュリティは一段落という考え方もあるかもしれないが、これからもお客様の大事な個人資産・個人情報を守るための投資は積極的にやっていく」(井上雅博代表取締役社長)。個人情報を扱う専用のデータセンターの開設やオフィスの増床・維持などにも継続的に投資する方針だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://docs.yahoo.co.jp/info/investor/jp/bizres/gaikyo/20041020/
決算説明会プレゼンテーション資料
http://docs.yahoo.co.jp/info/investor/jp/bizres/present/20041020/
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( 永沢 茂 )
2004/10/20 21:41
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