Red Hatのセキュリティチームを装い、偽のセキュリティパッチの適用を促すメールが出回っているとして、米Red Hatが注意を呼びかけている。
偽メールでは、Linux製品のユーザーに対してアップデートプログラムをダウンロードしてインストールするよう求めているが、このプログラムの中身は悪意あるコードを含んだトロイの木馬だという。これに対してRed Hatでは、同社セキュリティチームからの公式なメッセージは電子署名付きで「secalert@redhat.com」から送信され、配信を登録していないユーザーに送られることはないと説明している。
偽メールについてはセキュリティベンダーの英Sophosも25日付で報告している。それによると、偽メールの差出人は「security@redhat.com」で、サブジェクトは「RedHat: Buffer Overflow in 'ls' and 'mkdir'」。本文では、ファイルを操作するコマンドのlsとmkdirに、悪意あるコードを管理者権限でリモートから実行できる脆弱性が発見されたと説明。RedHatやFedora COREなどのディストリビューションが影響を受けるとして、「fileutils-1.0.6」というパッチを適用するよう推奨するとともに、その入手方法やインストール方法を示している。
セキュリティパッチを装った悪意あるプログラムとしては、Microsoftを装ったウイルス「Sober.D」の事例が3月に確認されている。
関連情報
■URL
Red Hatの告知(英文)
http://www.redhat.com/security/
Sophosのニュースリリース(英文)
http://www.sophos.com/virusinfo/articles/redhat.html
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( 永沢 茂 )
2004/10/26 18:25
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