ソフトバンクは26日、ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC(C&W IDC)の株式を取得し、子会社化することを決定したと発表した。買収金額は123億円。
C&W IDCは英Cable & Wireless(C&W)の日本法人で、1986年に設立された国際デジタル通信(IDC)が1999年にC&Wグループとなり、現在に至っている。日本の固定通信事業者として、国際音声通信市場では第2位、国際データ通信市場でも第2位のシェアを持つ。
C&W IDCの2004年3月末現在の資本金は362億円。2004年4月期の売上高は713億800万円で、営業損失が71億5,500万円、経常損失が76億5,000万円。総資産は727億6,300万円となっている。発行済株式総数は714,435株で、ソフトバンクはC&Wの子会社が保有する700,039株と、債務の株式化により新たに発行される普通株式全株を取得する。
ソフトバンクでは今回のC&W IDCの買収により、国際通信事業の大幅な強化を図り、個人・法人双方の顧客向けに音声やデータ、インターネット接続などの総合的な通信サービスを提供していくとしている。また、ソフトバンクでは買収による効果として、C&W IDCが持つ法人顧客やマイライン顧客のほか、国内第3位のシェアを持つホスティング事業の統合や、法人営業や技術系の人材の強化などを挙げている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.softbank.co.jp/news/newsrelease/2004release/041026_0001.html
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・ 「英C&W日本撤退」との報道にC&W IDCとソフトバンクは「ノーコメント」(2004/09/30)
( 三柳英樹 )
2004/10/26 18:37
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