総務省は29日、平成電電が電話番号(0AB~J)を一部利用者に誤って割り当てていたことに対して行政指導を行なった。平成電電には対応策の実施状況や経緯、原因に関する調査結果、再発防止策の報告を求める。
総務省の発表によれば、平成電電は、一部番号区画において同一単位料金区域(MA)内のほかの番号区画に指定されている0AB~J番号を利用者の電話番号に割り当てていた。これは電気通信番号規則(1997年郵政省令第82号)などに違反する行為だという。
対象となる地域は全国28のMAで、早急に訂正しなければならない番号は、新規に平成電電に申し込んだ一部利用者の37番号。平成電電では順次対応するという。対象地域にあってもNTTから平成電電に番号ポータビリティで移行した利用者の約350番号については、表面的には番号の変更はない。ただし、いずれも平成電電のシステムなどで工事が必要なことから、「工事の際には一時的に不通になる場合がある」(平成電電)。なお、工事は11月上旬には完了する予定だ。
総務省総合通信基盤局によると、「MAと番号区画は必ずしも一致しておらず、MA内で複数の番号区画がある地域もある」という。平成電電では、同社の利用者に対してシステムで自動的に番号を割り当てていたが、「複数の番号区画があるMAなどをシステムの仕様確定時に考慮してなかった」(平成電電)ことが今回のミスの原因だとしている。
総務省総合通信基盤局では「番号の割り当てミスは非常に珍しい。平成電電はシステムのノウハウなどの蓄積が少なかったのではないか」とコメントしている。
関連情報
■URL
報道資料
http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/041029_4.html
( 鷹木 創 )
2004/10/29 16:44
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