シマンテックは、感染報告の件数が増加したとして、ウイルス「W32.Beagle.AV@mm」(以下Beagle.AV)の危険度を5段階中の“3”に引き上げて警告した。なお、トレンドマイクロではBeagle.AVを「WORM_BAGLE.AT」、マカフィーでは「W32/Bagle.bb@mm」と名付けている。
Beagle.AVは、Beagleウイルスの亜種で、自分自身を添付したウイルスメールを送信したり、P2Pファイル交換ソフトの共有フォルダなどを介して感染を広げるトロイの木馬型ウイルス。バックドア機能を持ち、シマンテックによれば感染したPCのTCP 81番ポートを開くという。
シマンテックではこのほか、Beagle亜種として「W32.Beagle.AU@mm」(Beagle.AU)と「W32.Beagle.AW@mm」(Beagle.AW)を危険度“2”で警告している。いずれも、Beagle.AVと同様にウイルスメールを送信したり、P2Pファイル交換ソフトの共有フォルダなどを介して感染を拡大する。また、感染したPCのTCP 81番ポートを開放する。
両ウイルスともにメールの差出人は詐称されている。件名や内容の詳細は以下のとおり。なお、シマンテックによれば、Beagle.AUはメール送信ルーチン中にエラーがあり、大量にメール送信する処理が機能しない可能性もあるという。
●件名:(以下のいずれか)
Re:
Re: Hello
Re: Hi
Re: Thank you!
Re: Thanks :)
●本文:
:))
●添付ファイル:(以下のいずれか)
Price
price
Joke
●添付ファイルの拡張子:(以下のいずれか)
.com
.cpl
.exe
.scr
シマンテックが無償提供しているBeagleウイルス駆除ツールは、Beagle.AVのほかBeagle.AU、Beagle.AWの駆除に対応した。駆除ツールを利用することで、Beagleの有害なプロセスを停止させ、ウイルス自身のファイルやレジストリに追加した項目も削除する。
関連情報
■URL
W32.Beagle.AV@mm
http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-w32.beagle.av@mm.html
W32.Beagle.AU@mm
http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-w32.beagle.au@mm.html
W32.Beagle.AW@mm
http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-w32.beagle.aw@mm.html
Beagleウイルス駆除ツール
http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-w32.beagle@mm.removal.tool.html
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・ 日本国内で「BAGLE.AT」が流行の兆し~トレンドマイクロ警告(2004/10/29)
( 鷹木 創 )
2004/11/01 19:55
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