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楽天イーグルスがプロ野球へ新規参入。楽天では記念セールなどを実施


楽天イーグルスのプロ野球参入決定を報告する会見にて。左からキーナートGM、三木谷社長、田尾監督、井上顧問
 楽天は2日、日本プロフェッショナル野球組織(NPB)の承認を得てプロ野球への新規参入が決定したことを発表した。あわせて、新球団のコーチ陣を発表したほか、公式Webサイトの開設や「楽天市場」などで記念セールを開始する。

 今回の発表は、宮城県仙台市を本拠地とするパシフィック・リーグ(パ・リーグ)新規加盟球団として「東北楽天ゴールデンイーグルス(英名:Tohoku Rakuten Golden Eagles。通称:楽天イーグルス)」が正式に承認されてことを受けて行なわれたもの。楽天の代表取締役会長兼社長である三木谷浩史氏は、正式承認に「50年ぶりの快挙」とコメント。楽天イーグルスは、1954年に「高橋ユニオンズ」がパ・リーグに参加して以来、50年ぶりの新規参入となる。

 三木谷社長は、「プロ野球に参入が決定した事は嬉しいことだが、経営面やチーム勝率などへの責任感の方が強い」「選ばれることが目的ではなく、東北に喜ばれる球団作りのスタートラインにすぎない」と参入決定後も邁進する意気込みを表わした。

 また、楽天イーグルスの監督を務める田尾安志氏は「今回の新規参入に至るまで、プロ野球界は危機を迎えていた。参入は楽天に決まったが、一野球関係者としては最初に声を上げた堀江社長には感謝している。ライブドアの分も頑張っていきたい」と新球団への意欲を語った。楽天イーグルスのコーチ陣については、1軍では投手コーチに小野和義氏、打撃コーチに駒田徳広氏、バッテリーコーチに山下和彦氏、守備走塁コーチに広橋公寿氏と高橋雅裕氏が決定した。今回のコーチ陣について三木谷社長は「フレッシュかつレベルの高い編成」と期待を寄せた。

 また、球団経営については「最低でも4年以内には黒字に転換させる」と明言。また、経営状況などをできるだけ開示するなど、経営の透明性を強調した。そのほか、インターネットを使用したサービスについては「細かい情報をふんだんに提供できるのがインターネットのメリット。ただ試合を中継するだけでなく、ロッカールームや監督のインタビューを配信するなど、情報量を多くすることで関心を高めていきたい」としている。

 三木谷社長は現在の野球界について「新規参入を前提にしていない」とし、「今後、また新たに球団が加わることも考慮して、新規参入の球団には順次対応してもらいたいと」と球界への意見を述べた。そのほか、楽天イーグルスの本拠地となる仙台市ではライブドアへの支持が多いと言われていることについて「重要なことは仙台に野球のチームができることで、ファンにも喜んでもらえるだろう」「社会人野球の延長のようなチームではなく、日本が誇る野球チームになってもらいたい」とコメントした。


楽天イーグルス代表も務める楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏 楽天イーグルスの監督を務める田尾安志氏

 楽天では、今回の楽天イーグルスのパ・リーグ参入に伴いオフィシャルWebサイトを開設した。同サイトでは、楽天イーグルスの最新情報を確認できるほか、コーチ陣などの紹介や球団職員の募集を行なう。また、「楽天市場」では11月31日までプロ野球参入を記念した特別セールを実施。「楽天トラベル」でも、11月30日まで東北エリアの観光地などを紹介する特集サイトを開設する。


関連情報

URL
  ニュースリリース(プロ野球参入決定発表)
  http://www.rakuten.co.jp/info/release/2004/1102_1.html
  ニュースリリース(コーチ陣人事発表)
  http://www.rakuten.co.jp/info/release/2004/1102_2.html
  ニュースリリース(記念セール概要)
  http://www.rakuten.co.jp/info/release/2004/1102_3.html
  楽天は「東北楽天ゴールデンイーグルス」。ライブドアは投票受付中[BroadBand Watch]
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/7182.html


( 大久保有規彦 )
2004/11/02 21:39

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