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米Mailshell、ベイズ統計を使った巧みな新手法でスパム撲滅を狙う


 迷惑メール対策ソフトウェアのOEM企業大手である米Mailshellは、送信者が信頼できるかどうかをベイズ統計を使って分析することで迷惑メールを撲滅しようとする新技術「SpamRepute Index」を、10日に開かれる米FTCのEmail Authenticaition Summitにおいて発表する。

 SpamRepute Indexでは、メールの中でも詐称しにくい部分であるIPアドレス、ドメイン、送信者とメッセージのフィンガープリントのほか、詐称可能な要素である送信国、ドメインオーナー、メールサーバーとレジストラなどのデータをMailshellが世界各国のサーバーから収集して集計。ベイズ統計解析の手法によって各メールを計算し、SpamRepute Indexにまとめる。このデータと照らし合わせることで受信したメールの送信者が信頼できるかどうかを判断できるため、ほとんどのフィッシング詐欺や詐称メールなどを見分けられるという。さらにSpamRepute IndexはSenderID、DomainKeysなどの他の送信者認証技術とも互換性がある。

 これまでベイズ統計を用いる迷惑メール対策ソリューションはMailshell自身のものを含め、いずれもメールの本文を分析することに注力してきたが、Mailshellでは今回、送信者の信頼性を分析する方法を初めて見出したと説明している。

 MailshellのTonny Yu創業者兼CEOは「スパムを止めることは最終的には数学の問題だ。したがって送信者の評判を計量できる統計に変換することは、より正確でスケーラブルでグローバルなアプローチなのだ」と説明している。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://mailshell.com/mail/client/oem2.html/step/pr/article/34


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/11/11 11:34

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