グローバル情報社会研究所の主催で、「ブロードバンド時代のコンテンツビジネスと技術の展望」をテーマにした講演会「第44回GISフォーラム東京」が東京・港区で11日に開催された。会場では、アップルコンピュータの代表取締役で米Apple Computerのセールス担当副社長である山元賢治氏と、Apple ComputerのSenior Product ManagerであるGlenn Bulycz氏の二人が「eContents Business Market and Apple Solution Strategies」と題して講演した。
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アップルコンピュータ代表取締役兼Apple Computerセールス担当副社長の山元賢治氏
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Apple ComputerのSenior Product ManagerであるGlenn Bulycz氏
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山元氏は冒頭、「数年前はインターネット回線の帯域がネックになって、コンテンツビジネスなど考えられなかった。しかし、日本国内では現在ブロードバンドも普及してコンテンツビジネスの準備は整っている」とコメント。続いて、Bulycz氏がQuickTimeによるコンテンツ配信を説明した。
Bulycz氏によると、次期Mac OS Xである“Tiger”に合わせてQuickTimeのバージョンアップを図るという。具体的なリリース時期は未定だが、次期QuickTimeではH.264/AVCに対応し、「High Difinitionクラスの映像を再生できる」とコメント。会場では開発途中の次期QuickTimeを用い、最大1,920×1,030の解像度で秒間24コマ、配信帯域7Mbpsの高精細な映像を再生するデモンストレーションを披露した。
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ブリトニー・スピアーズのミュージッククリップもQuickTimeで配信されているという
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新旧QuickTimeを比較。左は新バージョンでH.264/AVCを200kbpsで、右は旧バージョンでMPEG-4を800kbpsで再生している
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このほか、山元氏は音楽配信サービス「iTunes Music Store」についても言及。「日本国内でもサービスを開始する準備はしている」とし、各方面と協議を進めている現状を明らかにした。
関連情報
■URL
第44回 GISフォーラム東京
http://www.re-gis.com/forum/forum44/forum44-j.html
アップルコンピュータ
http://www.apple.com/jp/
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( 鷹木 創 )
2004/11/11 18:20
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