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トレンドマイクロ、NTT ComとIPv6環境でのウイルス対策共同実験を開始


 トレンドマイクロは12日、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)と共同で、総務省が実施している「IPv6移行実証実験」において、IPv6環境でのセキュリティ対策に関する実証実験を行なうことを発表した。実験期間は11月15日から2005年3月31日まで。

 総務省が実施している実証実験は、IPv6への移行により機器がグローバルIPアドレスを持つことで、P2Pアプリケーションや情報家電の遠隔操作といった利用方法を検証するもので、2003年から3カ年計画で進められている。一方、IPv6環境においては機器が直接インターネットにつながるケースが多くなることから、トレンドマイクロとNTT Comでは2003年の実証実験で、ゲートウェイ環境におけるウイルス検出および不正アクセス検知の実験を行なっている。

 2年目となる今回は、NTT Comの大手町データセンター内に実験環境を構築し、サーバーマシンとクライアントマシンにIPv6対応のセキュリティ対策製品をインストール。IPv6の普及が想定されるセグメントとして、ISP/アクセス(無線LANアクセスを含む)、自治体、大企業、中小事業所、家庭の5つを想定し、自治体における電子申請サービスや、企業のファイル共有サーバーやWebベースのグループウェア、家庭のPCからのISPのWebベースのサービス利用などについて実験を行なう。

 トレンドマイクロでは、今回の実験によりIPv6移行において懸念事項とされていた多様な環境でのウイルス対策を可能とし、IPv6環境への移行促進やユーザーの利便性の向上に貢献していくとしている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2004/news041112.htm


( 三柳英樹 )
2004/11/12 18:21

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