米国特許商標庁は12日、Microsoftの表計算ソフト「Excel」に関して、商標登録の前段階となる出願公告を行なった。公告後30日以内に異議申し立てが可能だが、異議申し立てがないか成立しない場合には、商標登録されることになる。
Microsoftでは2004年4月12日になってExcelの商標登録申請を行なっているが、米国では先に商標を使用していれば原則として優先的に権利が発生する。申請によると、最初に商標を使用したのは1985年9月30日だという。米国では公告がなされれば、かなりの確率で登録されることになる。異議を申し立ててくる企業は多数ありそうだが、すでに使用歴が19年もあることを考慮すると実質的には商標登録が拒絶される可能性は低い。
なお、米国では登録していなくても商標として保護される可能性はあるものの、日本など他の国では保護されないことが多い。実際、Excelが商標登録されていない国も多く、今後の米国外での対応が注目される。なお、Microsoftでは「Word」や「Office」なども商標登録していない。
関連情報
■URL
米国特許商標庁の商標登録申請情報(英文)
http://tarr.uspto.gov/servlet/tarr?regser=serial&entry=78400429
( Gana Hiyoshi )
2004/11/15 13:19
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