ソフトバンクは15日、同社の100%子会社であるソフトバンクBBとメディア・リンクスとの間で架空取引があったとの一部報道についてコメントを発表した。「当社で調査した結果、取引があったのは事実だが、通常の取引だったと認識しており、架空取引という認識は一切なかった」という。
報道によると、メディア・リンクスとの取引がすでに明らかになったライブドアや伊藤忠テクノサイエンスに加え、ソフトバンクBBもメディア・リンクスの取引先に加わっており、架空取引の手数料をメディア・リンクスより受け取ったという。ソフトバンクでは、今後の捜査について「全面的に協力する」としている。
メディア・リンクスは2002年10月に当時のナスダック・ジャパン(現ヘラクレス)に上場。2003年3月決算で特別損失を計上して債務超過になり、同年11月には2回目の不渡り手形を出したため銀行取引停止となった。この銀行取引停止の情報開示を遅らせたことなどにより、大阪証券取引所は2004年5月にメディア・リンクスの上場を廃止した。この間、2003年10月には社長の新堂吉彦容疑者が暴力行為で逮捕。さらに2004年10月13日には、2003年3月期決算の下方修正を発表する前に自社株を売り抜けたインサイダー取引容疑で、次いで2004年11月2日には、増資に関する虚偽情報を2003年8月から9月にかけて発表したことにより証券取引法違反(風説の流布)容疑で再逮捕されている。
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ソフトバンクBB
http://www.softbankbb.co.jp/
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( 鷹木 創 )
2004/11/15 20:31
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