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警察庁、2004年10月度のインターネット治安情勢レポートを公開


 警察庁は12日、国内における2004年10月度のインターネット治安情勢についてのレポートを、同庁のセキュリティポータルサイト「@police」で公開した。

 レポートは、全国の警察施設に設置されたファイアウォールおよび侵入検知装置(IDS)の定点観測結果をもとに警察庁のサイバーフォースセンターがまとめたもの。10月のファイアウォールのログ件数は約78万8,000件で9月に比べて約7.4%減少、IDSによるアラート件数は約23,500件で約7.3%の減少となっている。

 ファイアウォールのログによる宛先ポート別のアクセス件数は、TCP 445番ポートが34.2%、TCP 135番ポートが32.4%となっており、9月に引き続いてこの2つのポート宛のアクセスが大部分を占めている。以下は、ICMPが3.8%、TCP 139番ポートが2.9%、TCP 4899番ポートが2.7%、TCP 9898番ポートが2.1%、TCP 5554番ポートが1.9%と続いている。発信元の地域別内訳は、日本が最も多く47.8%で、以下は韓国が17.1%、中国が10.5%、米国が 5.7%、台湾が3.7%などとなっている。

 ICMPへのアクセス件数は6月以来減少傾向であったが、10月31日に大きく増加したことが観測されており、現在のところ原因は不明としている。また、TCP 9898番ポートについては、中国や韓国からのアクセスが減少傾向にある一方で、日本国内からのアクセスが増加しているという。

 IDSが検知したアラートの手法別の内訳は、ワームが69%で最多。以下、スキャンが15%、ICMPが11%、バックドアが5%となっている。アラート件数が9月に比べて減少したのは、Slammerワームの検知件数が前月に比べて1,500件程度減少したことが主な要因だという。発信元の地域別内訳は、米国が27%、日本が15%、中国が13%、韓国が5%などとなっている。9月に比べて米国、カナダ、香港からの攻撃が減少した一方、中国からの攻撃が増加している。


関連情報

URL
  我が国におけるインターネット治安情勢の分析について(PDF)
  http://www.cyberpolice.go.jp/detect/pdf/H161112.pdf

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警察庁、2004年9月度のインターネット治安情勢レポートを公開(2004/10/14)


( 三柳英樹 )
2004/11/15 21:02

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