米Adobe Systemsは、PDF作成・閲覧ソフトの最新版「Acrobat 7.0」ファミリを発表した。「Acrobat 7.0 Professional」「Acrobat 7.0 Standard」の英語版などを用意。同社Webサイトでダウンロード販売している。なお、日本語版、独語版、仏語版は2005年初めに提供する予定だ。
対応OSはWindows XP/2000、Mac OS X 10.2.8/10.3。価格はProfessionalが449ドル、Standardが299ドル。いずれも従来バージョンからのアップグレード版が提供される。なお、Professionalは、英語版が2004年末に発売される予定の統合デザインソフト「Adobe Creative Suite Premium 1.3」にも同梱される。
Acrobat 7.0ファミリは、Adobeの法人向けドキュメント管理ソフト「LiveCycle」との連携を強めたPDF作成・閲覧ソフト。Professionalではビジネス文書作成ツール「LiveCycle Designer」を同梱し、ユーザーごとに異なるレベルの利用権限を割り当てることや、入力フィールドをデータベースやWebサービスなどと連動させることが可能だ。さらに、Professionalに加えStandardもドキュメント管理サーバー「LiveCycle Policy Server」との連携を強化。アクセス権の制御、認証、取消といったPDFドキュメントに関するポリシーの一括管理ができる。
また、法人向けにライセンス提供する「Adobe Elements」を用意。社内のPCにAdobe PDF作成機能を追加できる。100シート・ライセンスからの提供で1シート39ドル~。Windows XP/2000/Me/98SE/NT 4.0に対応し、英語に加え、日本語、独語、仏語など15カ国語をサポートした。
このほか、提供時期は未定だが、無料で利用できるPDF閲覧ソフト「Adobe Reader 7.0」も提供予定だ。こちらは、Web上のPDFファイルを検索する機能にYahoo!のサーチエンジンを採用し、3Dオブジェクトを表示できるなどの機能強化が図られている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.adobe.com/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200411/111504ACROBAT.html
関連記事:アドビ、「Adobe Reader 6.0 日本語版」の無償配布を開始
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0611/ar6.htm
( 鷹木 創 )
2004/11/16 21:07
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