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通常のメールアドレスを登録することで、暗号化したアドレスを自動的に発行
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NTT 第三部門プロデュース担当の影井良貴部長
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NTTは、暗号化したメールアドレスを発行する「privango メールシステム」を開発した。Webサービスやメルマガへ登録したことによりメールアドレスが流出しても、ユーザーが指定した条件により受信を制限できるメール転送サービスで、NTTでは有効性を検証するために、特設サイトをオープンして2005年3月10日まで公開実験を行なう。
privango メールシステムは、条件付ID技術「privango(プリバンゴ)」を適用したメール転送サービス。通常使用するメールアドレスを「privango センタ」に登録することで、privangoを利用して受信期間などの利用条件を暗号化した条件付IDをアドレスとして自動的に発行する。発行されたアドレスは「○○○.△△△@privango.jp」という形式で、○○○部分には利用者を識別するユニークな文字列、△△△には利用条件を暗号化した文字列が入る。
なお、暗号化はNTTが独自に開発した技術で行なう。同社第三部門プロデュース担当の影井良貴部長によれば「詳細な技術情報については伏せるが、少なくともDESなどに比べれば暗号化強度は強い」という。
メールの送受信は、privango センタを介して行なう。受信時には、暗号化された利用条件をprivango センタで復号し、利用条件に合致していれば登録した通常のメールアドレスに転送する。利用条件には受信期間のほか、メールアドレスやアドレスのドメインを指定できる。メールの件名欄を対象に特定のキーワードのみを受信する設定も可能だ。
2005年3月10日まで実施される公開実験では、Windows XP/2000に対応した専用ソフトを用いてアドレスを発行。1度PCで登録を行なえば、次回からは携帯電話のメールアドレスの登録も可能だという。
影井氏によれば、「privango メールシステムは本来のアドレスを暗号化する仕組みなので、利用条件などの情報を保存するようなデータベースを必要としない」という。また、「フリーのメールアドレスとの違いは、受信するメールはあくまで本来のアドレスに転送されること。懸賞サイトの登録用に複数のアドレスを発行しても一括管理ができる」としている。
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システム概要
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利用イメージ
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関連情報
■URL
公開実験サイト
http://www.privango.jp/
ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news04/0411/041129.html
( 鷹木 創 )
2004/11/29 18:22
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