米AOL傘下のマルチメディアサーチエンジン企業、米Singingfishは1日(現地時間)、同社の検索エンジンを大幅にバージョンアップして公開した。
Singingfishの検索エンジンはこれまで、きわめてシンプルな検索フォームを提供するのみで、大手検索エンジン企業などに対する技術ライセンスがビジネスの中核と考えられていた。しかし、今回のバージョンアップでは一般消費者に受け入れられるようなさまざまな検索サービスの提供を開始。初めて一般消費者向けのサービスに乗り出したと考えられる。
Singingfishの検索では、検索オプションとして動画、音声あるいはその両方、クリップの長さ、ファイルフォーマット指定(Windows Media/Real/QuickTime/MP3)、検索対象とするクリップのカテゴリー、などを提供。これらの条件により検索結果の絞り込みが可能だ。検索結果は、一度に20項目まで表示できる。
このほか、自分が検索したキーワードを保存して友人にメールする機能も新たに提供された。また、「I'm Bored」ボタンをクリックすると、面白いクリップを勝手に見つけるという機能や、最も人気のある検索内容を表示するランキングも用意された。
Singingfishの検索結果の表示順位は、利用者が示す行動に基づくランキングと検索内容の的確さによって決められるが、それ以外にもファイルの長さ、フォーマットやビットレートなども表示順位に影響するという。現在Singingfishは約1,400万のストリーミングコンテンツとMP3ファイルをインデックスしており、毎日数千個が追加されているという。
■URL
ニュースリリース(米AOL、英文)
http://media.aoltimewarner.com/media/newmedia/cb_press_view.cfm?release_num=55254303
米Singingfish(英文)
http://www.singingfish.com/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/12/02 13:44
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