トレンドマイクロは6日、サポートセンターに寄せられた被害件数をもとにした2004年11月度「ウイルス感染被害レポート」を発表した。
11月の報告件数は3,723件で、10月の4,255件から減少。ランキングは1位がWORM_NETSKYの150件、2位がWORM_BAGLEの121件、3位がJAVA_BYTEVER.Aの120件、4位がTROJ_AGENTの79件。ワーム型ウイルスが1位と2位を占めたのは2004年5月以来だが、被害は発生初期における小規模なものに止まっており、流行には至らなかったとしている。また、Webでダウンロードされるトロイの木馬型ウイルスの報告件数は減少傾向にあるという。
10位に入った「EXPLOIT-MS04-032」は、Windows XPのセキュリティホールを攻撃するコードを含むEMF(拡張メタファイル)形式の画像データファイルの検出名。この画像データを開くかサムネイル表示するとエラーが発生し、外部からコードを実行される可能性がある。トレンドマイクロのウイルス解析担当者は、「Windows Updateによるセキュリティホール対策が必須」と注意を呼びかけている。
10月に新たに確認されたウイルスで目立ったものは「SOBER」ワームの亜種とされている「WORM_SOBER.I」。自身のコピーをメールに添付してメールを送信する大量メール送信型ワームで、メールの内容は英語もしくはドイツ語となっている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.trendmicro.com/jp/security/report/report/archive/2004/mvr0411.htm
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( 増田 覚 )
2004/12/06 16:35
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