使用しているWebブラウザの種類によってバナー広告のクリックレートが異なるとの調査結果を独広告調査会社のADTECHが7日に発表した。Internet Explorer(IE)ユーザーのほうがFirefoxユーザーよりもバナー広告をクリックする割合が大幅に高くなるという興味深い結果が出た。
ADTECHでは、欧州地域全体で表示されるバナー広告数十億リクエストを11月30日の1日間調査した。その結果、IE 6.xのクリックレートは0.44%であったのに対してFirefoxのクリックレートは0.11%に止まった。IE 6.xのユーザーのほうが同じバナー広告をクリックする割合が4倍も高いことになる。
その他のWebブラウザではIE 5.5が0.53%、IE 5.xが0.49%で、IEのクリックレートは総じて0.4%から0.5%程度となっている。それに対してOperaは0.28%、Firefox以外のMozillaは0.24%とIEに比べて低い水準だった。
Firefoxユーザーのクリックレートが低い理由についてADTECHのCOOであるDirk Freytag氏は「原因は多分、ブラウジング傾向の違い、あるいはポップアップブロッカーが標準装備されていることによるものだろう」と指摘した。
ADTECHはまた、欧州地域におけるWebブラウザのシェアもあわせて発表した。IE 6.xのシェアは79.62%で、他のバージョンをあわせてもIE全体で90%のシェアを割り込んだ。これに対してFirefoxのシェアはこの3カ月間で2倍以上の5.51%に増加し、依然として低い水準ではあるがIE 6.x以外では最大のシェアを持つに至った。それ以外のブラウザではMozillaが2.5%、Operaが1.01%、Netscapeは0.92%だった。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.adtech.de/NewsPresse/framepresse.php?lang_id=en&node=4¤t=163
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/12/08 11:55
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