デンマークのSecuniaは10日、Internet Explorer(IE)for MacをはじめとするMac OS向けWebブラウザ3製品にWebコンテンツを偽装される脆弱性があると報告した。危険度は5段階中3番目の“Moderately critical”。すでにWindows向けIEのほか、Mac OS用でもSafariなど複数のブラウザで、同様の脆弱性が報告されている。
この脆弱性は、悪意あるWebサイトを開いた後、新しいウィンドウで別のサイトを訪問してポップアップウィンドウを開くと、その内容が悪意あるWebサイトによって“ハイジャック”されてしまうというもの。SecuniaではIE for Mac 5.2.3、iCab 2.9.8、OmniWeb 5.0.1においてこの現象を確認したというが、各ブラウザとも他のバージョンでも影響を受ける可能性があるとしている。
Secuniaでは現時点の対応策として、信頼できるサイトを閲覧している時に信頼できないWebサイトは訪問しないことを勧めている。なお、Secuniaが用意したテストページにおいて、使用しているブラウザでこの脆弱性が発生するかどうかチェックできる。
関連情報
■URL
Internet Explorer for Macについてのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/13356/
iCabについてのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/13412/
OmniWebについてのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/13418/
■関連記事
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( 鷹木 創 )
2004/12/13 11:56
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