コーエーとオンラインゲームポータルサイト「GAMECITY」を運営するコーエーネットは17日、両社の提供するオンラインゲーム内におけるRMT(Real Money Trade)の禁止項目をより明確にするために規約を改正した。
RMTとは、オンラインゲーム内の通貨やアイテム、キャラクターなどのデータを、現実世界の金品によって売買する行為のこと。すでにファイナルファンタジーXIなどを提供するスクウェア・エニックスでも「プレイオンライン会員規約」や「ファイナルファンタジーXI利用規約」でRMTを禁止していたが、12月9日付で改めてRMTの禁止をユーザーに呼びかけていた。
改正があったのは、「コーエーネットワーク利用規約」の第2章「ユーザー」と第3章「運営及び一般事項」の一部条項だ。第2章の「4.ユーザー登録」では、ゲームのアカウントやGAMECITYのIDなどの売買防止を目的として、利用資格があるのは登録したユーザー本人と明確に規定。利用資格の共有や第三者に対する譲渡、貸与、継承を禁ずると明記した。
また、第3章では「15.禁止事項」において、サービスの利用を通じて得たデータや情報を有償・無償に関わらず第三者に譲渡・貸与・継承する行為、営業活動を目的とした行為、ゲーム内で取得した仮想通貨やポイント、アイテム、キャラクターをゲーム外で有償取引する行為をそれぞれ禁じた。また、「ゲーム外での有償取引」にはネットオークションも含まれている。
コーエーでは「RMTは通常のプレイを著しく妨害する行為やハラスメントを引き起こしている」とコメント。「RMT行為が発覚した場合はアカウント停止など厳しい処置を行なう」という。また、スクウェア・エニックスでは「RMT禁止の判断は統一判断ではない」と前置きした上で、「現在リリース済み、または運営中のタイトルにおいては、取引詐欺など現実社会での事件に発展する危険性や、ゲームの設計上RMTを前提としていないため、RMTを禁止としている」とコメント。「禁止行為が発覚した場合にはプレイオンラインからの強制退会など厳しい措置が執られる場合がある」としている。
【お詫びと訂正】
記事初出時、「スクウェア・エニックスでも、12月9日付で『プレイオンライン会員規約』や『ファイナルファンタジーXI利用規約』を改定し」としておりましたが、規約改定の事実はなかったため、記事内容を修正いたしました。読者のみなさま、および関係者のみなさまにご迷惑をおかけしたことをお詫びします。
誤)すでにファイナルファンタジーXIなどを提供するスクウェア・エニックスでも、12月9日付で「プレイオンライン会員規約」や「ファイナルファンタジーXI利用規約」を改定し、RMTの禁止を明確化していた。
正)すでにファイナルファンタジーXIなどを提供するスクウェア・エニックスでも「プレイオンライン会員規約」や「ファイナルファンタジーXI利用規約」でRMTを禁止していたが、12月9日付で改めてRMTの禁止をユーザーに呼びかけていた。
関連情報
■URL
RMTについて(GAMECITY)
http://www.gamecity.ne.jp/net/info/20041217rmt.htm
ゲームデータを現実世界の金品によって売買する行為について(PlayOnline.com)
http://www.playonline.com/home/polnews/news3375.shtml
関連記事:PS2用オンラインゲーム「信長の野望 Online」β2テスターを3万人募集
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0130/nol.htm
■関連記事
・ ISP各社ら、インターネットで発生する迷惑行為を議論(2004/12/03)
・ CESA、オンラインコミュニティ特別委員会を発足~将来は“白書”発行も(2004/07/14)
( 鷹木 創 )
2004/12/20 17:18
- ページの先頭へ-
|