米McAfeeと同社子会社の米Foundstone Professional Servicesは10日、サイトからの情報漏洩を発見するためのツール「SiteDigger 2.0」を発表し、無償ダウンロード配布を開始した。
企業のインターネット利用が増えるにつれて、開設しているサイトなどを通してサイトの管理パスワードや財務関係書類、企業内人事関係書類、顧客情報、クレジットカード番号などの個人情報が漏洩する確率は高まっている。Googleで特殊な検索を行なえばこうした情報にアクセスできることはこれまでもよく知られていたが、自社のサイトにどれほどの危険が潜んでいるのかを確実かつ簡単に発見する方法は乏しく、実質的には情報を悪用する人や好奇心にかられた人が発見するケースのほうが多いと考えられている。
SiteDigger 2.0はこうした現状を改め、統一的なユーザーインターフェイスを使って一度に情報漏洩を発見できるようにするものだ。以前に発表されていたSiteDigger 1.0に比べて検査する脆弱性の数を6倍に増やし、機密情報を発見する確率を10倍にまで向上したという。結果として情報漏洩を確実に発見できるようにしている。
SiteDigger 2.0は6日の時点ですでに公開されていたが、10日に正式発表された。このようなツールは悪用される確率も極めて高いが、それだけに一刻も早く自ら管理するサイトに対してこのようなツールを利用し、情報漏洩を防ぐ必要がある。
なお、SiteDigger 2.0を利用するにはWindows.NETフレームワークがインストールされている必要があるほか、Google APIを使用するためのライセンスキーをGoogleから取得する必要がある。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.mcafeesecurity.com/us/about/press/mcafee_enterprise/2005/20050110_092936.htm
製品概要(英文)
http://www.foundstone.com/resources/proddesc/sitedigger.htm
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・ Google検索による機密情報漏洩を防げ~米Foundstoneが無料検査ツール(2004/05/28)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/01/11 12:19
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