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「10秒後に震度7!」揺れる前にインターネット経由で家庭に地震を予告


 電子情報技術産業協会(JEITA)は12日、気象庁の緊急地震速報を活用した「IT自動防災システム」の実証実験を4月1日から行なうと発表した。首都圏、近畿圏、中国地区の約300世帯を対象に、地震の主要動が到達する前に予測震度や予測時間をインターネット経由で音声により通知する。

 IT自動防災システムは、伝達速度の速い初期微動(P波)を震源地付近で感知し、伝達速度は遅いが揺れの大きい主要動(S波)が到達する前に、各地で予測される震度などを通知するもの。気象庁から発信された緊急地震速報をJEITAのサーバーで受信し、地域ごとに予測される震度や到達時間を独自に計算した上で各家庭に配信する。

 通知は音声で行なわれ、例えば「○○地域、緊急地震予告! 震度○! あと○○秒後!」といったかたちになる。JEITAによると、「いつ発生するかわからない大地震に対し、大きな揺れが来る10秒前にアナウンスがあれば、火を消したり、机の下などに避難できるという実験結果もある」という。

 実験には積水ハウスや三洋電機、大阪ガスなど、住宅メーカーや機器メーカー、インフラ会社、マンション管理会社などが協力。2006年3月まで1年間の予定で、実用化に向けた課題の抽出などを行なう。

 なお、JEITAではIT自動防災システムのプロトタイプを2004年3月に完成させており、埼玉県さいたま市の住宅展示場「大宮北ハウジングステージ・ITハウス情報館」で一般公開されている。


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URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.jeita.or.jp/japanese/press/2005/0113/emergency.pdf


( 永沢 茂 )
2005/01/13 15:25

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