英Sophosは12日、ゲーム「テトリス」を装ったウイルス「W32/Cellery-A」(以下Cellery)が発見されたと報告した。
Celleryは、実行されるとテトリスのようなゲームをポップアップで表示し、BGMを流すといった動作を行なう。その一方で、Windowsのシステムフォルダに「FORMAT32.EXE」のファイル名でウイルスのコピーを作成し、BGM用のファイル「MINUET.MID」をWindowsフォルダに作成する。さらに、Windowsの起動時にウイルスが自動実行されるようにレジストリを改変するとともに、ネットワーク上の共有フォルダを介してウイルスを配布するといった動作を行なうという。
Sophosの上級技術顧問であるGraham Cluley氏は、現時点では感染の報告例は少ないものの、「Celleryはテトリスのようなゲームを隠れ蓑にして感染を拡げようとしており、ユーザーは単にインストールされた新しいゲームだと思ってしまう可能性がある」として注意を呼びかけている。
また、Celleryはトレンドマイクロも4日に「WORM_CELLERY.A」として報告している。トレンドマイクロでは、ウイルスの危険度を「低」、感染力を「高」と評価している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.sophos.com/virusinfo/articles/cellery.html
トレンドマイクロのウイルスデータベース「WORM_CELLERY.A」
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_CELLERY.A
( 三柳英樹 )
2005/01/13 16:03
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