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専用クライアントソフト「Secure PBクライアント」。デスクバーとして画面上部に表示される
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 日本通信は、法人向けデータ通信サービスにおいてセキュリティを強化するソリューション「Secure PB」を2月1日から提供する。利用料は別途見積もりが必要。当面、Windowsプラットフォーム向けに提供するという。
 
  Secure PBは、専用クライアントソフトとサーバーソフトが連携して、セキュリティを高めるソリューション。ノートPC向けに提供される専用クライアントソフト「Secure PBクライアント」は、パーソナルファイアウォールやVPNクライアント機能を搭載するほか、128ビットの暗号化によるメール送受信などが可能だ。また、インストールしたクライアントは、PCの起動とともに常駐し、会社や自宅、屋外など接続環境に応じたセキュリティが設定される。例えば、会社であればファイアウォールやVPNクライアントを無効にし、家庭であればそれらの設定が有効に変更されるという。
 
  メールの暗号化は、米国ベンチャー企業の技術を国内で初めて採用したという。Outlook 2000以降やOutlook Express 6以降、Lotus Notes向けのプラグインとして提供する。暗号化されたメールは添付ファイルの形で送信され、送信時のメール本文には暗号化された添付ファイルを復号するためのプラグインをダウンロードできるURLを記載。対応するメールソフトであれば無料で復号できる。
 
  なお、送信者側は復号したファイルに対して権限を設定できる。例えば、ファイルの書き換え権限を付与したり、反対にファイルの閲覧のみに制限することもできる。復号期限の設定も可能だ。暗号化できるファイル形式には、PDFやマイクロソフトのOfficeなどをサポートした。
 
 
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暗号化メールを送信する際には、通常と異なるメール作成画面が開く
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暗号化されたメールを受信したところ
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日本通信の三田聖二代表取締役社長
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 このほか、通信プロトコルをHTTPからUDPに変換したり、コンテンツを圧縮することで体感速度を向上させるアクセラレータ機能も搭載。サーバー側では、セキュリティポリシーの設定や管理が可能で、各ユーザーごとに利用アプリケーションの制限もできるという。
 
  日本通信によれば、Secure PBとは「Secure Portable Broadband」の略だという。同社の三田聖二代表取締役社長は「モバイルと言われるが実際には移動しながら利用するというよりは、会社のノートPCを持ち歩いて自宅で、あるいは客先で利用しているようだ」と、顧客のニーズはPHSや3G携帯電話によるモバイルではなく、会社と自宅を繋ぐVPNや、公衆無線LANスポットなどにノートPCを自由に接続できる「ポータビリティ」にあると分析する。
 
  「自宅であれば回線はADSLがメインになるだろう。そこでの接続で問題になるのがセキュリティだ」と指摘し、セキュリティを強化する「Secure PB」で日本通信のミッションである「社内の業務環境を屋外に持ち出すこと」を実現するという。
  関連情報
 
 
■URL 
  ニュースリリース 
  http://www.j-com.co.jp/news/release/0501.html
 
 
 
( 鷹木 創 )
 
2005/01/20 15:21
 
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