サイマル・インターナショナルは24日、日本企業の外国人投資家向けIRコンテンツの実態調査結果を公表した。調査対象は日経225社の英文IRコンテンツで、多くの企業でスペルミスなどが散見されるほか、海外では多くの企業が行なっているウェブキャストの実施率も低いとしている。
今回の調査では、日経225社の英文IRコンテンツについて、スペルミスや文法ミスなどの英文クオリティのほか、IRコンテンツとしての適切度を米国上場企業のIRコンテンツとの比較などにより分析。調査結果によれば、スペルミス(41.8%)や句読点ミス(69.3%)など英文クオリティに問題のあるサイトが多いとしている。
また、米国の売上上位100社では75%が実施しているウェブキャストについても、日本企業の英文サイトでは14.7%しか実施されておらず、外国人投資家が増加している現在において日本の上場企業の英文情報発信の姿勢には課題が多いとしている。一方、調査において英文クオリティのレベルが高かった企業としては、京セラ、日産自動車、リコー、デンソー、ホンダ技研工業が挙げられている。
サイマル・インターナショナルでは、調査の結果から日本企業の英文IRコンテンツはグローバルスタンダードに達しておらず、日本企業がとるべき施策としては、英文コンテンツを充実させることや、より積極的なコミュニケーションと定期的なレポーティングなどにより、海外に対しても企業の姿勢と意欲を示し、問い合わせ窓口を充実させる必要性があるとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.simul.co.jp/corp/news/20050124.html
関連記事:日本企業の英語サイト、相変わらずクオリティに問題~ウェブワークス調査~
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2001/0614/webworks.htm
( 三柳英樹 )
2005/01/24 18:05
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