日本音楽著作権協会(JASRAC)は27日、エイベックスや音楽著作権協会の名を騙って、WinMXによる著作権侵害の示談金を要求する電話詐欺が確認されたと発表した。JASRACでは、違法音楽ファイルの交換について警告や法的措置を講じることはあるが、電話によって示談を申し入れることはないとして、騙されないように注意を呼びかけている。
偽電話は、「音楽著作権協会のフクヤマ」および「エイベックスのヨシダ」と名乗る人物からのもので、「WinMX使用に伴う著作権侵害の示談のため、現金を支払え」と申し入れてきたという。ただし、JASRACに「フクヤマ」という職員はおらず、いずれもJASRACやエイベックスとは一切関係がないとしている。現在のところ、JASRACに寄せられた報告は2件のみで被害も発生していないが、実際にはさらに多くの電話詐欺が発生していることも考えられる。
音楽権利者を装って金銭を要求する詐欺行為について、JASRACが注意を促す告知を行なうのは今回で4回目。JASRACが把握している限りでは今のところ、実際に金銭を支払ってしまったのは1人のみで、それほど大きな被害には発展していないのではないかとしている。
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■URL
日本音楽著作権協会
http://www.jasrac.or.jp/
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( 永沢 茂 )
2005/01/27 19:52
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