独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は4日、NTPを利用した時刻提供サービスを2月8日から開始すると発表した。公募によりNTP事業者を選定し、一般ユーザーはNTP事業者を通じてサービスを利用する形となる。
NICTでは、法律に基づき日本国内の時刻の基準となる日本標準時の管理を行なっており、2001年からはインターネットを通じて日本標準時を提供するサービスを実証実験として行なっている。この実験を通して信頼性と安定運用の確保が確認できたため、正式サービスとしてNTPによる時刻配信サービスを開始することを決定した。
サービスは、NICTが日本標準時を利用したサーバー(NTP strutum1サーバー)を運用し、事業者に対してサービスを提供。一般ユーザーは各事業者のサーバー(NTP Strutum2サーバー)に接続して、時刻合わせを行なう形となる。事業者は年4回行なわれる公募により決定し、公共機関やインターネット関連事業者などの法人を対象とする。
NICTでは、今回のサービス開始により日本標準時を基点とした時刻情報配信の階層構造が実現でき、ネットワークでの正確な時刻配信や時刻認証など、タイムビジネスの利用が期待できるとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h16/050204/050204.html
関連記事:“日本標準時”を正確にネット配信する実験
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2001/0410/crl.htm
( 三柳英樹 )
2005/02/04 21:14
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