警察庁は3日、産廃不法投棄やヤミ金融、知的財産権侵害などの生活経済事犯について、2004年の検挙状況を公表した。2004年の生活経済事犯の検挙件数は7,557件、検挙人数は10,942人で、2001年の統計開始以来最多となった。
事件の種別では、産業廃棄物の不法投棄など環境事犯が3,674件と最も多く、ヤミ金融など金融事犯が437件、海賊版販売など知的財産権侵害事犯が359件などとなっている。知的財産権侵害事犯では、359件中123件がネットワークを利用したもので、特に海賊版の販売については109件中82件がネットオークションなどを利用した事件となっている。
ネットワーク関連の事件例としては、和歌山県の親子2人が2004年3月~9月にかけて海外から密輸入した偽ブランド品をネットオークションで販売した事件(2004年10月逮捕・商標法違反)や、富山県の兄弟3人が2004年3月~6月にかけて無断で複製した人気アニメーション映画のDVDをネットオークションで販売した事件(2004年10月逮捕・著作権法違反)などが挙げられている。
このほかにネットワーク関連の事件としては、大学生が個人のWebページにゲームソフトの画像を無断で掲載したとして、著作権法の公衆送信権の侵害にあたるとして検挙した例や、山形県の有料アダルト番組提供事業者3人を電気通信事業法違反で逮捕した、いわゆる「ワン切り」行為の初の逮捕例などが挙げられている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.npa.go.jp/safetylife/seikan12/seikei_matome.pdf
警察庁
http://www.npa.go.jp/
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( 三柳英樹 )
2005/02/04 22:13
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