米Symantecは現地時間の8日、ヒューリスティック技術を利用して、同日公開された脆弱性2件を「MS05-005」「MS05-009」を悪用するウイルスやコードの検知に対応したと発表した。
MS05-005は、Windows Server 2003/XP/2000上で動作するOffice XP SP3/SP2、Project 2002、Visio 2002、Works Suite 2004/2003/2002に存在する脆弱性。Office文書を参照するリンクの処理にバッファオーバーランが発生することが原因で、攻撃者によってコンピュータを乗っ取られることがあるという。
MS05-009は、Windows Media Player 9、Windows Messenger 5.0、MSN Messenger 6.1/6.2におけるPNG画像の処理に関わる脆弱性。悪用されるとリモートでコードが実行される可能性がある。なお、Windows Media Player 6.4/7.1/8.0やWindows XP SP2上のWindows Media Player 9などでは影響を受けない。
Symantecでは、MS05-009を悪用するコードをBloodhound.Exploit.24、MS05-005を悪用するコードをBloodhound.Exploit.25として検知することに対応した。同社では、「Bloodhound.Exploit.24や25として検知されたファイルを発見した場合は、Symantec Security Responseへ提出してほしい」と呼びかけている。
関連情報
■URL
Bloodhound.Exploit.24(英文、MS05-009)
http://securityresponse.symantec.com/avcenter/venc/data/bloodhound.exploit.24.html
Bloodhound.Exploit.25(英文、MS05-005)
http://securityresponse.symantec.com/avcenter/venc/data/bloodhound.exploit.25.html
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( 鷹木 創 )
2005/02/09 14:56
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