米Microsoftが8日付けでウイルス対策ベンダーの米Sybari Softwareを買収する計画を発表したが、これについて米Symantecは「当社とSybariでは技術的基盤が異なる」として当面は静観する構えだ。米Symantecの広報担当者が本誌の取材に対して回答した。
Symantecによると、Sybariはウイルス対策やスパム対策製品を販売しているが、独自のスキャン技術を保有しておらず、サードパーティのスキャンエンジンを使用しているという。Sybariはあくまで、Microsoft Exchangeなどのメッセージング/コラボレーションサーバーにそれらのスキャンエンジンを組み込むだけの役割を果たすに過ぎないとの見方だ。
したがって、「Sybariの技術は、Microsoftとその顧客がExchangeとウイルス対策ソリューションをより簡単に統合できるようにするだろうが、依然としてサードパーティのウイルス対策/スパム対策ベンダーが提供するスキャンエンジンとサポートインフラを必要とすることに変わりはない」と述べている。
一方、MicrosoftはSybariの買収を発表するにあたって「Sybari製品を利用している顧客は、複数のウイルス対策企業からの恩恵を受けられるため、ビジネスがウイルスやワームから受けるインパクトを最小にできることを知っている。Sybariの買収によって、Microsoftが業界のパートナーとの関係を継続し、その恩恵をより多くの企業顧客に広げていくことが可能になるだろう」とコメントしている。
関連情報
■URL
米Symantec(英文)
http://www.symantec.com/
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・ 米Microsoft、サーバー用ウイルス対策ベンダーの米Sybariを買収へ(2005/02/09)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/02/09 21:24
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