米調査会社のIpsos-Insightは10日、米国におけるデジタル音楽配信などに関する調査結果を発表した。有料の音楽ダウンロード販売の利用者が、今やファイル交換サービスに匹敵する規模に成長したことがわかった。
調査は四半期ごとに実施しているもので、今回の調査は2004年12月9日から12日まで12歳以上のサンプル1,112人に対して行なわれた。これによると、ダウンロード経験者のうちの47%(258人)が音楽ダウンロードやMP3ファイルに対して代価を支払ったことがあると回答した。米国の人口に換算すると2,400万人に達するという。年代別では35~54歳が53%と最も購入経験者が多く、次いで12~17歳が52%、25~34歳が50%だった。同じ若年層でも18~24歳は39%に止まり、55歳以上は18%だった。
調査ではまた、音楽ダウンロード販売の利用者の増加は、KazaaやMorpheusなどのファイル共有サービスと対照的であることも判明した。調査サンプル全体のうち、ファイル共有サービスからデジタル音楽ファイルをダウンロードした経験があるとした人は2002年12月に19%だったのが、2003年12月に13%、2004年12月には11%と減少している。これに対して音楽ダウンロード販売の利用者は2002年12月に2%だったが、2003年12月に4%、2004年12月には11%と増加した。音楽ダウンロード販売サービスが増加する一方、ファイル共有サービスそのものの利用者が減少傾向にあるのが原因だとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.ipsos-na.com/news/pressrelease.cfm?id=2550
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( 永沢 茂 )
2005/02/14 20:47
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