| アスクジーブスジャパンは15日、ベータ提供中の検索サイト「Ask.jp」の正式版を提供開始した。これにあわせて、検索結果を保存できる「My Ask」やイメージ検索、ペイ・パー・クリック(PPC)広告型検索サービスを開始する。
 
 Ask.jpは、米検索サイト「Teoma」のアルゴリズム「Subject-Specific Popularity(SSP)」を採用した検索エンジン。2004年8月からベータ提供されており、絞り込み検索のヒントとなる単語を表示する「スマートファインダー」や、キーワードに応じてカテゴリごと最も適した検索結果を1つだけ表示する「スマートアンサー」など特徴的な機能を備えている。
 
 ● My Askで好みのURLと検索キーワードを保存 
My Askは、検索結果の一覧から好みのURLと検索キーワードを保存し、好きなときに再度閲覧できるサービス。保存したURLの情報を加工することが可能で、例えば「INTERNET Watch」と検索すると「INTERNET Watch Title Page」とWebサイトのタイトルが表示されるが、このタイトルを「インターネットウォッチ」と書き換えたり、「インターネット関連のニュースサイト」といったコメントを255文字まで追記可能で、自分なりの検索結果を収集・保存できる。また、そうした検索結果をプリントアウトしたり、HTML形式のメールでほかのユーザーに送信することも可能だ。| 
 |  | 「My Ask」のスクリーンショット。登録ユーザーがログインすると右上に登録名が表示される |  
 My Ask自体は現在のところベータ版で提供。ユーザー登録せずに利用することも可能だが、無料のユーザー登録を行なうと合計で5,000件までのURLと検索キーワードを保存できる。ユーザー登録しない場合は、Cookieを利用して1,000件までの保存が可能だ。
 
 なお、HTMLメールの配信には、宛先と送信元のメールアドレス、コメントなどを入力する。現状では送信元のメールアドレスを自由に設定できるため、スパムメールなどに利用される恐れもある。同社マーケティング部の吉田賢部長は「ベータ版ということもあり、米国仕様のままローカライズした。ユーザーのフィードバックを受け次第、何らかの対策を行なうことを検討している」とコメントした。
 
 このほかAsk.jp正式版では、インターネット上の画像を検索できるイメージ検索や、Googleのアドワーズを採用したPPC広告型検索サービスも追加している。
 
 
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| 検索キーワードも保存 | HTML形式で保存したURLをメール配信できる |  
 ● 将来的にはMy Askとブログ・RSS検索機能を連携。市場分析ツールとしても活用可能 
アスクジーブスジャパンの塩川博孝代表取締役社長は、「My Askはベータ版だが、2005年3月末にも機能を強化した正式版をリリースする予定だ」とコメント。米Ask Jeevesがブログ検索サービス「Bloglines」を買収したことにも触れ、「米国からは『Ask Jeevesはブログ事業に参入するのが遅かった。君たち(アスクジーブスジャパン)は上手くやってほしい』といわれており、ブログやRSSの検索機能とMy Askを連携させることを検討している」という。| 
 |  | アスクジーブスジャパンの塩川博孝代表取締役社長(左)と、マーケティング部の吉田賢部長 |  
 また、吉田氏は「検索は直線的に素早く探すものという考えもあるが、その一方で考えながらいろいろ探したいという意見もある」と語る。My Askを“寄り道しながら探した検索履歴”としてとらえれば「自分の検索プロセスを分析することもできるのではないか。新しいマーケティングツールとしての可能性もある」という。
 
 塩川社長は「大手検索サイトと比べてインデックスサイズは劣っているかもしれないが、スマートファインダーやスマートアンサーなど使いやすさの部分では、むしろAsk.jpが勝っている面もある」と説明。「今後は、使いやすさや独自の検索エンジンという特徴をアピールしていきたい」と意気込みを語った。
 関連情報
 
 ■URL
 Ask.jp
 http://ask.jp/
 
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( 鷹木 創 )
2005/02/15 09:15
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