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インターネットの生みの親が2004年のチューリング賞を受賞


1999年にMCIワールドコム・ジャパン主催のカンファレンスに出席したサーフ博士
 米Association for Computing Machinery(ACM)は14日、2004年の「チューリング賞」に、インターネットの基礎的なプロトコル「TCP/IP」を開発したとしてヴィント・サーフ博士とロバート・カーン博士の両名を選出した。

 TCP/IPは、米国防総省の高等研究計画局(ARPA)のネットワーク「ARPANET」から誕生した通信プロトコル。1978年に、もともとは1つの通信プロトコルをトランスポート層でパケットフローを管理するTCPと、ネットワーク層でパケットの宛先を管理するIPに分割することで完成した。

 ACMのデビット・パターソンプレジデントは「サーフ博士とカーン博士のコラボレーションがインターネットのアーキテクチャーを形作った」とコメント。「彼らの業績は、メールやインスタントメッセージ、P2Pソフトなどインターネット上の多くのアプリケーションを実現させたこと。これらのアプリケーションによってITが産業界において必須の要素になった」と評価した。

 1966年から始まったチューリング賞は、“コンピュータ業界のノーベル賞”と言われ、ACMが主催する計算機科学の分野で最も権威ある賞と言われている。英国の数学者アラン・チューリング氏の名前に由来する。2003年は「Dynabook思想」などで“パーソナルコンピュータの父”と言われるアラン・ケイ博士が受賞していた。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://campus.acm.org/public/pressroom/press_releases/2_2005/turing_2_14_2005.cfm
  歴代受賞者(英文)
  http://www.acm.org/awards/taward.html

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( 鷹木 創 )
2005/02/17 18:19

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