楽天は17日、2004年度通期および第4四半期(10月~12月)の連結決算を発表した。通期の売上高は455億6,000万円(前年度比152.0%増)、営業利益は150億5,000万円(前年度比217.0%増)。第4四半期の売上高は138億7,000万円(前期比126.7%増)、営業利益は45億8,000万円(前期比137.8%増)となった。
カンパニー別の通期売上高では、中核となるEC事業カンパニーが207億2,000万円(前年比75.3%増)に達した。2003年11月から開始した「楽天証券」(旧DJLディレクトSFG証券)などの金融事業カンパニーは139億1,000万円、2004年9月に「旅の窓口」と「楽天トラベル」を統合したトラベル・エンターテインメント事業カンパニーが前年度から144.4%増になる61億4,000万円。このほか、「infoseek」などを含むポータル・メディア事業カンパニーが57億2,000万円(前年比14.9%)となった。なお、通期売上高には全社・内部消去として楽天野球団の設立費用を含む9億5,000万円の損失も計上している。
楽天によると、第4四半期のグループ流通総額は996億3,000万円。「45%の年間成長率を維持すれば、3年後には年間流通総額で1兆円を達成できる」という。また、各サービスごとに発行していたID統合も順調に進んだ。旅の窓口のIDも統合し、2004年12月末時点で楽天IDのユーザーは784万人(前年比71.5%)。2月末にはinfoseekもIDを統合する予定だ。
東北楽天ゴールデンイーグルスについては、初年度となる2005年度の売上高で63億円、営業利益は9億円の赤字と予想。しかし、参入4年目となる2008年度は売上高で95億円、営業利益は2億円の黒字化を達成できるという。また、野球業界参入を発表した2004年9月より楽天トップページのPVが増加した点を指摘し、「50年ぶりの新球団設立で、認知度が著しく向上した」と財政面以外のメリットを改めてアピールした。
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( 鷹木 創 )
2005/02/17 20:37
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