総務省は18日、2004年の家計消費状況の調査結果を公表した。IT関連の項目では、インターネットが利用できる機器を保有している世帯の割合は55.8%、利用頻度の高い通信回線はxDSL回線が15.0%(利用している世帯の41.7%)となっている。
調査によると、インターネットが利用できる機器の2004年の保有状況は55.8%で、2003年に比べて2.2%増加。機器の種類では、PC・ワープロの保有率が46.9%(前年比2.6%増)、携帯電話・PHSが41.9%(同2.2%増)と圧倒的に多く、7.8%のFAXや5.2%のテレビなど他の機器とは大きな差をつけている。
一方、最もインターネットの利用時間が長い機器については、PC・ワープロが34.5%(保有している世帯の56.4%)と圧倒的に高く、携帯電話・PHSは8.0%(同18.4%)に止まっている。また、携帯電話などを除くインターネットの利用頻度が高い通信手段は、xDSL回線が15.0%(利用している世帯の41.7%)、ISDN回線が6.2%(同17.2%)、アナログ電話回線が6.1%(同16.9%)の順になっている。
インターネットの利用状況では、最近1カ月間にインターネットを利用したことのある世帯員がいる世帯の割合は42.6%(前年比1.0%増)。用途別の利用状況(複数回答)では、情報収集が39.1%(利用者のいる世帯の91.8%)、電子メールが30.7%(同72.1%)、インターネットショッピングが13.8%(同32.4%)などで、いずれの用途も前年に比べて増加している。
世帯の属性別の統計では、2人以上の世帯でインターネットが利用できる機器を保有している割合は60.8%。世帯主の年齢層別では、世帯主が30歳未満の場合が71.0%、30~39歳が80.3%、40~49歳が80.4%、50~59歳が70.0%、60~69歳が50.1%、70歳以上が29.1%で、若年層ほど普及率が高い。
単身世帯については、インターネットが利用できる機器を保有している割合は43.2%で、年齢別では35歳未満が78.9%、35~59歳が46.3%、60歳以上が12.6%となっている。また男女別では、男性の保有率が55.6%であるのに対して、女性の保有率は29.2%と大きく差がついている。
2人以上の世帯では世帯主が30歳未満、単身世帯では35歳未満の場合には携帯電話の保有率がPCよりも高く、それ以上の年齢層ではPCの保有率が携帯電話よりも高い。また、2人以上の世帯・単身世帯とも、収入が多い世帯ほどインターネットが利用できる機器の保有率が高くなる傾向がある。
関連情報
■URL
家計消費状況調査(総務省統計局)
http://www.stat.go.jp/data/joukyou/12.htm
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・ ネット接続機器の普及率が5割超過、実際の利用は4割弱~総務省調査(2004/02/23)
( 三柳英樹 )
2005/02/21 17:24
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