NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、モバイルIPv6技術と無線LANを利用したフィールド実験を2月21日から3月31日にかけて実施する。
このフィールド実験は、移動中のモバイル端末におけるデータ通信を安全かつ安定的に利用するための無線LAN環境実現を目的としたもの。情報通信研究機構(NICT)の「情報家電IPv6化関連研究開発事業」と連携して行なわれ、千代田区や東京大学江崎研究室、日立製作所、NTTネットワークサービスシステム研究所、NTT未来ねっと研究所が協力する。
実験エリアは東京都千代田区の日比谷公園南側一帯と東京都文京区の東京大学本郷キャンパスの工学部3号館および情報基盤センター。日比谷公園にはIEEE 802.11b準拠のアクセスポイントが3台、東京大学本郷キャンパスにはIEEE 802.11a/b準拠のアクセスポイントが8台設置される。ネットワーク設備はNTT Comの公衆無線LANサービス「HOTSPOT」と同様のものが別途構築されているが、HOTSPOTユーザー向けには開放されておらず、ESS-IDなどもHOTSPOTと異なるIDが割り振られているという。
実証実験では、徒歩での移動中にアプリケーションを切断することなく無線LANネットワークを変更するハンドオーバー実験、サーバーを介することなくP2P技術でファイル共有するアプリケーション利用実験、動画コンテンツを複数の端末に同時配信するマルチキャスト実験などが行なわれる。NTT Comは今回の実証実験を通じ、モバイルIPv6対応サービス商用化の検討を行なう方針。
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実証実験の概要
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/2005NEWS/0002/0221.html
( 甲斐祐樹 )
2005/02/21 17:36
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