マカフィーは3日、2005年2月度のコンピュータウイルスの届け出状況を発表した。
企業からのウイルス届出件数ランキングは、「Exploit-MhtRedir.gen」が820件で最も多く、2位以下は「Exploit-ByteVerify」(590件)、「W32/Netsky.p@MM」(536件)と続く。トロイの木馬型ウイルスは、トップ10のうち6種がランク入りしているだけでなく、検知数も従来の数倍の規模に達した。
マカフィーでは、ウイルスの主流が大量メール送信型からトロイの木馬型に移行しつつあると分析。検知数が急増した要因としては、ファイアウォールを設定していない企業の多さを挙げている。また、16日から22日にかけてMydoom亜種が4種類発生するなど、大量メール配信型ウイルスに対しても注意が必要だとしている。
マカフィーの技術統括部長を務める加藤義宏氏は、「Mydoom亜種はメール送信エラーを装う場合があるので、英語メールの添付ファイルには注意が必要。感染するとバックドアを設置するため、ウイルス対策ベンダーのサイトを確認して、正しい対策を行なうべき。また、2月初めにMicrosoftから非常に危険と思われる脆弱性が報告されているので、迅速に対処することを勧める」とコメントしている。
関連情報
■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/jp/
・ マカフィー、1月のウイルス被害ランキング~対策不足の個人から企業に感染(2005/02/03)
・ マイクロソフト、Windows、IE、Officeなどの脆弱性13件~“緊急”は9件(2005/02/09)
( 増田 覚 )
2005/03/03 14:04
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