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IPA、2005年2月のウイルス・不正アクセスの届出状況を公表


 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は3日、2005年2月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を公表した。

 2月のウイルスの届出件数は4,150件で、1月の4,880件から15.0%の減少。ウイルスの検出数は約246万個で、1月の約334万個から26.3%の減少となっている。

 届出のあったウイルスはNetskyが1,064件と最も多く、2004年3月から12カ月連続で届出件数のトップとなった。その他のウイルスは、Bagleが458件、Mydoomが333件、Bagzが230件、Klezが217件など。また、ウイルスの検出数でも、総数約246万個のうちNetskyが約216万個と全体の87.7%を占めており、Netskyが依然として圧倒的に蔓延している状況となっている。

 IPA/ISECでは、Netskyが1年間も高い水準で感染活動を続けていることについて、Netskyは感染したPCで見た目にわかる症状が出ず、不特定多数に大量のウイルスメールを送信してしまうことが要因であると指摘。ユーザーに対しては、自分は大丈夫だと思っていても、念のためにセキュリティ対策ベンダーなどで公開されている無料の駆除ツールで検査することを呼び掛けている。

 2月の不正アクセスの届出件数は63件で、1月の31件の約2倍となったが、実際に被害にあったという届出は9件で1月と同数。被害届出の内訳は、侵入が5件、IDの不正利用によるなりすましが3件、不正プログラムの強制ダウンロードが1件。侵入5件のうち、Webサーバーの脆弱性によりフィッシングサイトとして悪用されたという事例が1月に引き続いて発生している。

 不正アクセス被害の原因による分類は、ID・パスワードの管理不備が3件、古いバージョンの使用やパッチ未導入によるものが1件、設定不備が1件、不明・その他が4件。

 IPA/ISECでは、不正アクセスにより侵入の被害を受けた場合には、他のサイトへの攻撃や犯罪行為の踏み台となりかねず、このような被害は一般の家庭のユーザーのPCでも例外ではないと警告。個人ユーザーに対しては、セキュリティ対策ソフトの導入や、推測されにくいパスワードを設定する、怪しいサイトを閲覧しないといった対策を行なうことが必要であるとした。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/txt/2005/03outline.html

IPA、2005年1月のウイルス・不正アクセスの届出状況を公表(2005/02/03)


( 三柳英樹 )
2005/03/03 17:19

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