米SecurityFocusは、Windows NT 4.0においても2月に公開された脆弱性「MS05-011」の影響を受けると警告した。脆弱性の最大深刻度は“緊急”。
MS05-011は、Windowsファイル共有などに使われているSMB(サーバーメッセージングブロック)に、不正なデータを流すことでPCを乗っ取ることができるという脆弱性。2月にマイクロソフトが公開した当初は、NT 4.0は影響を受ける対象とされていなかったが、その後セキュリティ関連のメーリングリストに投稿があり、9日付でSecurityFocusのWebサイトにNT 4.0が追加された。
マイクロソフトでは「SecurityFocusの情報は確認した」とした上で、「NT 4.0はすでにライフサイクルを終了した製品で、無償でのサポートは行なっていない。ただし、有償サポートの契約を結んでいるユーザーに対しては何らかの情報や対策を提供する場合もある」と説明した。
なお、NT 4.0のライフサイクルは2004年末で終了していたが、1月、2月とセキュリティ修正プログラム(パッチ)が公開されていた。編集部の取材に対して、マイクロソフトでは「あくまでも特例で公開した」とコメント。「NT 4.0がMS05-011の影響を受けることが判明したとしても、ライフサイクルが終了していることから、遡ってNT 4.0用のパッチを無償提供することはない」との見解を示した。
関連情報
■URL
脆弱性情報(SecurityFocus、英文)
http://www.securityfocus.com/bid/12484
MS05-011(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms05-011.mspx
マイクロソフト製品のライフサイクルについて
http://support.microsoft.com/gp/lifewinfaq/
・ ウイルス除去ソフトも更新、2月のWindows Updateはぜひ実行を(2005/02/10)
( 鷹木 創 )
2005/03/11 19:54
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