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KDDIの小野寺正社長
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KDDIは16日、小野寺正社長の定例記者会見を行ない、固定系サービスと携帯電話の料金請求を1つにまとめるサービス「KDDIまとめて請求」を5月に開始すると発表した。また、期末配当予想を3,500円に上方修正することや、KDDIグループの各種サービスの保守・サポートを担当する新会社の設立なども発表された。
KDDIまとめて請求は、KDDIの提供する固定系サービスと携帯電話の料金請求を1通にまとめ、一括での支払いを可能とするサービスで、主に個人の利用者を対象とする。まとめられる回線サービスは本人名義のものだけでなく、家族名義の契約回線についても請求を1つにまとめられる。
対象となるサービスは、「KDDIメタルプラス(家庭用)」「KDDI光プラス」「マイライン」「DION」の各固定通信サービスと、auの携帯電話サービス。5月1日からサービスの申し込み受付を開始し、5月利用分(6月請求分)から適用される。支払い方法は口座振替またはクレジットカード払い。
KDDIまとめて請求を利用した場合の特典としては、KDDIメタルプラスおよびKDDI光プラスの月額基本料が105円割引となる。また、KDDIが提供するポイントプログラム「KDDIポイント大作戦」(固定系)と「auポイントプログラム」(au)が合算され、賞品や機種変更など固定系・au双方のポイントメニューで利用可能となる。
小野寺社長はサービス開始について、KDDIが実施した利用者アンケートからはKDDIグループとしてのセット割引や請求書の一本化を求める意見が多く、また問い合わせ窓口も一本化することで利用者の利便性を向上していきたいとした。
また、KDDIの通信設備の工事・保守やユーザーサポートを行なう新しい子会社「KDDIテクニカルエンジニアリングサービス」を4月1日に設立することを発表した。
新子会社は、KDDIの提供するサービスについて、端末の設置や回線の開通や保守業務、ユーザーサポートなどを担当し、特にKDDIメタルプラスやKDDI光プラスといった直収型サービスの早期展開支援を目的として設立される。全国11支社を中心に、各県単位で支店を設置する予定。
直収系サービスについて小野寺社長は、メタルプラスは順調にユーザーを獲得しているとして、来期もさらにエリア拡大に向けて設備投資を行なっていくとした。一方、光プラスのユーザー獲得についてはあまり順調ではなく、料金がADSLに比べると高く開通までにも時間がかかるなど改善すべき要素も多いとして、現時点では来期も直収系サービスについてはメタルプラスを中心に展開していく方針を明らかにした。
このほか、同日開催した取締役会で、2004年3月期の1株あたりの期末配当予想について、従来予想の2,400円から3,500円への修正(増配)を決定したことを公表した。増配の理由については、携帯電話事業の好調に加えて、有利子負債の削減が予定通りに進んでいることなどから、利益の株主還元を促進するためとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(KDDIまとめて請求)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0316/
ニュースリリース(KDDIテクニカルエンジニアリングサービス設立)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0316a/
ニュースリリース(期末配当予想の修正、PDF)
http://www.kddi.com/corporate/ir/news/2005/pdf/press_050316.pdf
( 三柳英樹 )
2005/03/16 16:48
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