鷹山は25日、WiMAX方式を採用したIPワイヤレス通信サービスに向けて、インフラ整備のための実施計画の策定を終了したとして、計画の概要を発表した。
WiMAXは、IEEE 802.16をベースにした無線LAN規格で、固定通信向けのIEEE 802.16-2004では1つの基地局で半径6~10kmのエリアをカバーし、最大通信速度は75Mbps(バンド幅20MHzの場合)。移動通信向けのIEEE 802.16e準拠では、1つの基地局で半径2~4kmのエリアをカバーし、最大20Mbps程度の通信が可能とされている。
公表された実施計画の概要では、従来の予定通り2005年12月にWiMAX方式によるIPワイヤレス通信サービスに参入することが表明されている。周波数については、商用波としては4.95GHz帯を採用し、実験波は5.725GHz帯を用いるとしている。
接続エリアの拡大には各国・各地のオペレータと連携し、顧客獲得はフィールドテストに参加する公共団体・法人を中心とするとしている。このほか組織面での対応として、「インフラ規模に対し過小な資本を適正規模に修正していく」「時価総額の低さを是正しTOB等への防衛を図る」「脆弱な営業体制を補強し、あわせて経営速度の向上を図れる組織体に改組する」といった方針を表明している。
鷹山では英Airspanなどとともに、東京都千代田区、豊島区、中央区、品川区、世田谷区などをエリアとしたWiMAXのフィールドテストを2005年6月から開始する予定を公表している。
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■URL
ニュースリリース
http://www.yozan.co.jp/050325.html
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( 三柳英樹 )
2005/03/25 18:09
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