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振り込め詐欺が9カ月ぶりに2,000件の大台を割る~警察庁、検挙数も改善


 警察庁は29日、2月に発生した「振り込め詐欺」事件の認知・検挙状況を公表した。振り込め詐欺は、いわゆる“オレオレ詐欺”や架空請求詐欺、誘拐を偽装した恐喝、融資保証金詐欺を総称したもので、2月の認知件数は2004年5月以来、9カ月ぶりに2,000件を割り込む1,810件となった。

 発表によると、2月の振り込め詐欺認知件数は1,810件(うち既遂が1,540件)で、1月の2,846件から大幅に減少した。検挙件数は207件で、こちらは1月の148件から増加している。被害総額は16億7,958万円で、12月の32億1,564円から、1月の25億5,572万円に続く2カ月連続の減少となった。

 このうち、架空の事実を口実として金品をだまし取る架空請求詐欺事件は、認知件数が425件(既遂387件)で、検挙件数は56件。被害総額は4億3,664万円だった。請求の口実としては、「有料サイト利用料金名目」が285件で最多。「借金返済・債権回収名目」(86件)が続く。なお、被害者の男女比は男性63%、女性37%。うち20代以下が男性で31%、女性で12%を占めた。男性に関しては30代が18%、40代が10%を占めるなど比較的若い世代の被害が目立つ。

 また、いわゆるオレオレ詐欺事件の認知件数は605件(同380件)で、検挙件数は96件。被害総額は7億6,040万円と、1月の15億2,318万円の半分程度に減少した。詐欺の手口としては、「交通事故示談金名目」が264件で最も多く、以下は「サラ金等借金返済名目」が75件、「身代金目的誘拐等」が29件と続く。被害者の男女比としては、女性が81%と圧倒的に多かった。


関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.npa.go.jp/sousa/souni2/hurikome17-2.pdf
  警察庁
  http://www.npa.go.jp/

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( 鷹木 創 )
2005/03/30 12:05

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