米Symantecは28日、同社のWindows用ウイルス対策ソフト「Norton AntiVirus」に、DoS攻撃によりブルースクリーンなどを引き起こすことが可能な2件の脆弱性があったと公表した。ただし危険度は“低”で、修正パッチも公開された。Symantec製品のLiveUpdate機能を有効にしていれば、すでにアップデートされているはずだという。
脆弱性の1つ目は、Norton AntiVirusのAuto-Protect機能が特定のファイルタイプのファイルをスキャンした際にシステムがハングアップし、一般保護エラーやブルースクリーンを引き起こすというもの。「Norton AntiVirus 2004/2005」のほか、これらが含まれる「Norton Internet Security 2004/2005」「Norton System Works 2004/2005」にも影響する。
2つ目は、Norton AntiVirus 2005において、Auto-ProtectのSmartScan機能を使用している時にのみ発生する。SmartScanでは、拡張子が変更された.exeや.docファイルもスキャン対象とするが、その結果、ネットワーク共有にあるファイルの名称を変更しようとすると、SmartScanを通じてシステムクラッシュが引き起こされてしまうという。Norton AntiVirus 2005のほか、Internet Security 2005、Norton System Works 2005に影響する。
なお、今回の脆弱性はIPAの脆弱性通知制度を通じて報告が寄せられ、Symantecが対応したものだ。IPAとJPCERT/CCが共同運営する脆弱性情報サイト「JP Vendor Status Notes(JVN)」でも情報が掲載されている。
関連情報
■URL
Symantecの脆弱性情報(英文)
http://www.symantec.com/avcenter/security/Content/2005.03.28.html
JVNの脆弱性情報
http://jvn.jp/jp/JVN%23C45D8EAD/index.html
JVNの脆弱性情報
http://jvn.jp/jp/JVN%2323D7E89F/index.html
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( 永沢 茂 )
2005/03/30 16:59
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