東京電力は、2005年3月末まで実施していた高速電力線搬送通信(高速PLC)の実証実験結果を発表した。実証実験では漏洩電界が目標数値よりも低い結果が確認できており、2005年度も実証実験を継続して行なうという。
実証実験は高速PLCの漏洩電界強度の測定および漏洩電界の低減技術を目的とし、2004年3月22日から2005年3月31日までの約1年間に渡って行なわれた。同社では免許を要しない無線局の電界強度上限値に基づき、漏洩電界の自主目標レベルを44dBμV/mに設定していたが、この実際の測定結果の上限値は、目標値よりも低い値を実現できたという。
2005年度は東京都練馬区、江東区、神奈川県横浜市鶴見区の東京電力社宅および鶴見区の技術開発センターの4カ所で実証実験を継続する。実証実験の期間は4月1日から2006年3月31日の1年間。実験の目的は漏洩電界の低減であり、今回の実証実験ではインターネット接続は行なわれない。
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実証実験の漏洩電界測定結果
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2005年度の実証実験イメージ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.tepco.co.jp/cc/press/05040102-j.html
関連記事:コンセントからインターネットへ~東京電力が考えるPLC技術[Broadband Watch]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/4953.html
■関連記事
・ 「漏洩電界の規制値はおおむねクリア」東京電力谷脇氏、高速PLC実験評価(2004/11/02)
( 甲斐祐樹 )
2005/04/01 19:57
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