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ウイルスバスター コーポレートエディション 7.0
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トレンドマイクロは11日、法人向けセキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター コーポレートエディション 7.0」を5月18日から出荷すると発表した。クライアントPC向けの「ウイルスバスター コーポレートエディション 7.0」と、サーバーOS向けの「ウイルスバスター コーポレートエディション 7.0 サーバ版」を提供。また、ファイアウォール機能を搭載したアドバンス版もそれぞれ提供する。
価格は、クライアントPC向けの製品が5ライセンスで36,000円、クライアントPC向けのアドバンス版が5ライセンスで49,000円。サーバーOS向け製品は20ライセンスで69,000円で、こちらのアドバンス版が20ライセンスで94,000円。管理サーバーとしてWindows Server 2003/2000 Server/NT 4.0に、クライアントPCとしてWindows Server 2003/XP/2000/2000 Server/NT 4.0/Me/98/95に対応する。なお、最新版の7.0ではインテルのItanium 2プロセッサに対応し、Windows XPの64ビット版もサポートしている。
ウイルスバスター コーポレートエディション 7.0では、スパイウェア対策を強化した。これまでは、スキャンするスケジュールをあらかじめ設定しておかないとスパイウェアを検知できなかったが、ファイルの読み込み・書き込みの時点で検知するリアルタイム検知機能を搭載。別途ダメージクリーンナップサービス(5ライセンス16,000円)を申し込むことで、検知したスパイウェアをリアルタイムに隔離し、場合によっては完全に削除することも可能だ。
トレンドマイクロでは、ウイルスバスター コーポレートエディション 7.0の発売にあわせて、9月28日受注分までのダメージクリーンナップサービスを3割引で提供するキャンペーンを実施する。参考価格は5ライセンスで11,200円。
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クライアントPC向け製品のスクリーンショット
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スパイウェアを検知したところ
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トレンドマイクロマーケティング統括本部プロダクトマーケティング部の小林信二マネージャー
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サーバー用ウイルス対策製品「ServerProtect for Windows NT/NetWare」の販売を2005年12月に停止する
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トレンドマイクロマーケティング統括本部プロダクトマーケティング部の小林信二マネージャーによると「提供する定義ファイルには36,000件のスパイウェアが登録されている」という。「36,000件という数字は他社と比較すると決して多くはないが、トレンドマイクロにおけるスパイウェアの数え方は、スパイウェア本体だけでなくCookieなどの関連するプログラムも、まとめて1つとしてカウントしている。現在流行しているスパイウェアのほとんどはカバーしているはずだ」と述べた。
また、ダメージクリーンナップサービスをオプション提供する点については、「フリーウェアでは検知だけでなく無料で隔離や駆除を行なうソフトもあるが、企業向けの製品では有料オプションの場合が主流だ」とコメントした。
このほかウイルスバスター コーポレートエディション 7.0では、クライアントPCとの接続状態をログで保存する機能を搭載。「企業に持ち込まれるPCは増加しており、接続状態を保存することで、ウイルスの感染経路などの原因が追及できる」。さらに、管理サーバーのデータベースをバックアップする機能や、複数のPCがウイルスに感染した場合の集中的なウイルスログ作成を抑制する機能などを搭載している。
なお、トレンドマイクロでは、ウイルスバスター コーポレートエディション 7.0のサーバーOS向け製品を発売することから、サーバー用ウイルス対策製品「ServerProtect for Windows NT/NetWare」の販売を2005年12月に停止すると発表した。「12月ごろに発表するコーポレートエディションの次バージョンでは、ServerProtect特有の機能であるTaskManagerも実装する予定だ」という。ただし、「ServerProtect for Linux」「ServerProtect Net App」「ServerProtect EMC」の販売は継続するとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2005/news050411.htm
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( 鷹木 創 )
2005/04/11 14:18
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