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電子マネーの利用率は3割程度、利用経験者には高評価~BCN総研調査


 BCNは15日、電子マネーの利用に関するアンケート調査の結果を公表した。調査によれば、電子マネーの利用経験者は35%程度だが、利用経験者の70%以上は電子マネーを「便利だ」と評価している。

 調査は、BCNの市場調査部門であるBCN総研が、3月18日から22日にかけてWeb上でアンケートを実施。1,723件の回答を集めた。

 電子マネーの認知状況については、電子マネーについて「機能などを詳しく知っている」とする回答が12.6%、「概要を知っている」が50.2%で、60%以上の回答者が電子マネーについては概ね理解しているという結果となった。一方、電子マネーの利用状況については、「現在利用している」という回答は19.4%で、「利用したことがある」の15.8%と合わせた利用経験率でも35%程度に止まっている。

 利用経験のある電子マネーの種類については、Suicaが45.7%と最も高く、以下Edy(38.4%)、WebMoney(32.9%)、ビットキャッシュ(9.9%)、ICOCA(8.4%)と続く。電子マネーの利用場所については、「電車・バス等の交通機関」が41.8%と最も高く、以下「インターネットショッピング」(37.1%)、「コンビニエンスストア」(31.2%)、「駅構内の店舗」(21.2%)、「空港内の売店」(7.8%)などが挙げられている。

 電子マネーの利用経験者に対して、電子マネーの利用で今後整備してほしいことを尋ねたところ、最も多かった意見は「利用可能な店舗などの場所の拡充」の67.3%で、そのほかには「ポイントサービスなどの付加サービスの充実」が57.3%、「購入・チャージできる場所・手段の拡充」(50.6%)、「セキュリティ対策の強化」(44.4%)、「電車等交通機関での利用の共通化」(43.0%)などを求める意見が多かった。

 利用経験者の電子マネーに関する評価は、「非常に便利だと思う」が18.7%、「便利だと思う」が45.4%と概ね好評で、「どちらともいえない」(28.8%)、「不便だと思う」(3.9%)、「非常に不便だと思う」(1.7%)といった回答を上回っている。

 今後の電子マネーの利用については、利用経験者では「積極的に利用したい」が21.9%、「利用したい」が48.9%と、70%以上が利用する意向を示している。一方で、利用未経験者では「積極的に利用したい」は5.0%、「利用したい」は11.8%に止まり、「どちらともいえない」とする回答者が53.0%と大半を占めている。


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URL
  ニュースリリース
  http://ranking.computernews.com/marketview/marketview.htm


( 三柳英樹 )
2005/04/15 16:40

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