米Symantecは18日、スパイウェアやアドウェアの対策機能を搭載した「Norton Internet Security 2005 AntiSpyware Edition」のパブリックベータテストを開始したと発表した。Norton Internet Securityと統合するかたちでスパイウェア対策機能を提供する。
 
  このソフトは、ウイルスを防ぐための手法を用いて、スパイウェアが侵入したその時点で除去する機能に優れているという。その上でNortonの他のソフトと同じようにシステムのフルスキャンやスケジュールスキャンが可能で、スパイウェアの定義ファイルも定期的にアップデートされる。さらに、Norton Personal Firewall機能により、ユーザーのPCからデータを外部に送信しようとする不審な行動をリアルタイムにネットワークレベルで探知する。
 
  スパイウェアの場合、正当なアプリケーションとスパイウェア的なふるまいをするソフトとの区別が難しいことが問題となるが、この点についてはSymantec Security Responceで各ソフトを人の手を介して分析し、各ユーザーのLiveUpdateを行なうことで解決しようとしている。
 
  Symantecのコンシューマプロダクトソリューション担当副社長のMatthew Moyanahan氏は「コンピュータユーザーは、必要なセキュリティの1つの側面しか解決しないスタンドアローン製品に対してみな平等に不満を抱いている。ユーザーはコンピュータセキュリティのエキスパートにならなくても済むように、1つの簡単に使えるソリューションでパソコンを使えるようにするものを求めている。Norton Internet Security 2005 AntiSpyware Editionは、きわめて重要なニーズに応えるように設計されている。スパイウェアと同時にスパムやウイルス、ワーム、ハッカー攻撃を強力に防ぐ多面的で統合されたインターネットセキュリティソリューションを提供する」とコメントしている。
 
  Norton Internet Security 2005 AntiSpyware EditionはWindows XP/2000およびInternet Explorer 5.5以上に対応しており、現在、Symantecのサイトからベータ版をダウンロード可能だ。ただし、米国版であるため日本語環境での動作は確認されていない。日本語環境においては利用しないほうが賢明だ。
 
  米国版の正式リリースは第2四半期までに予定されており、予想小売価格は79.95ドル。Symantecの既存ユーザーや競合製品のユーザーはアップグレード価格49.95ドルで購入できる予定だ。なお、日本法人のシマンテックによると、日本語版のリリースは未定だという。
  関連情報
 
 
■URL 
  ニュースリリース(英文) 
  http://www.symantec.com/press/2005/n050418.html
 
 
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
 
2005/04/19 15:43
 
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