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ウイルスバスター、パターンファイル更新でCPU使用率100%になるトラブル


 トレンドマイクロは、ウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」で、23日午前7時30分ごろ公開したウイルスパターンファイル「2.594.00」により、PCのCPU使用率が100%になるトラブルがあったことを明らかにした。

 問題のパターンファイルが配信されたのは、「ウイルスバスター インターネット セキュリティ」「ウイルスバスター コーポレートエディション」「Trend Micro Client/Server Security」の3製品。なお、トレンドマイクロでは、問題が起こるのはOSがWindow XP SP2の場合に限定されることが確認できたとしている。

 トレンドマイクロは問題を修正したウイルスパターンファイル「2.596.00」を23日午前11時頃公開。自動アップデートなどで修正パターンファイルを適用できている場合には問題は発生しない。


起動しない場合はSafeモードで再起動し問題のファイル削除を

 ウイルスパターンファイル2.594.00を適用すると、再起動を促すメッセージが表示される。パターンファイルを適用した時点でCPU使用率が100%になり、パフォーマンスが低下するが、表示されたメッセージに従ってPCを再起動すると、PCが起動しなくなるという。トレンドマイクロでは、PCが起動しなくなった場合には、以下の方法で修正済みのパターンファイルを適用するよう呼びかけている。

1)対象となるPCをSafeモードで再起動する

 PCが起動中の場合は、Windowsをシャットダウンし、30秒後に電源を再投入。起動中にF8キーを押してメニュー画面を表示し、Safeモードを選択する。

2)トレンドマイクロ製品のインストールフォルダ以下の「LPT$VPN.594」ファイルを削除する。インストールフォルダのディレクトリパスは以下の通り。

  ウイルスバスター2005 インターネット セキュリティ
  C:\Program Files\Trend Micro\Virus Buster 2005

  ウイルスバスター2004 インターネット セキュリティ
  C:\Program Files\Trend Micro\Virus Buster 2004

  ウイルスバスター コーポレートエディション 6.5
  C:\Program Files\Trend Micro\OfficeScan Client

  ウイルスバスター コーポレートエディション 5.58/5.5
  C:\Program Files\TrendMicro\Officescan Client

  ウイルスバスター コーポレートエディション 5.06
  C:\Program Files\\Officescan NT

  Trend Micro Client/Server Security
  C:\Program Files\TrendMicro

3)通常モードで再起動する

4)ウイルスパターンファイル2.596.00に手動でアップデートする


コーポレート版を利用している企業は注意

 問題のあったパターンファイルはコーポレート版のウイルスバスターにも配信されたため、朝日新聞、共同通信社、日本経済新聞社、JR東日本などでトラブルが発生。PCのパフォーマンスが極端に落ちるため、業務システムなどで障害が発生したことを朝日新聞などが報じている。

 問題のパターンファイルの配信はすでに行なわれていないため、土日が休みの企業では、大きなトラブルは起こらないと見られる。ただし、週末の持ち帰りPCや休日出勤して起動したPCなどでトラブルが起こっている可能性があるため、注意が必要だろう。


URL
  トレンドマイクロサポート情報
  http://www.trendmicro.co.jp/support/news.asp?id=677


( 工藤ひろえ )
2005/04/23 15:15

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