NTTドコモ、KDDI、ボーダフォン、ツーカーセルラー東京の4社は、携帯電話システムが生体に与える影響を検討する一環として、細胞実験の中間結果を報告した。
4社は、2002年11月より携帯電話システムが生体に与える影響を共同で検討している。今回報告されたのは、携帯電話基地局の電波が生体に与える影響について調べるために実施された細胞実験の中間結果。実験結果から、生体における電波の影響は確認されず、基地局からの電波の安全性について再検証ができたとしている。
同実験は、三菱化学安全科学研究所に委託され実施された。W-CDMAの電波を発生する実験装置を用い、由来の異なる4種類のヒト細胞が実験に使用された。電波の照射は基地局の防護指針値を基準に等倍から10倍の範囲で設定され、実験の結果から、設定された電波では細胞の増殖率、遺伝子の働き、DNA鎖切断など生体への影響が無いことが科学的に確認されたとしている。また、遺伝子の働きを解析した結果、ヒト遺伝子の約半分にあたる20,000種の遺伝子が実験の細胞の中に確認できたという。
4社はこの細胞実験を継続して実施し、実験結果を公表していくとしている。
関連情報
■URL
NTTドコモのニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/05/whatnew0426a.html
KDDIのニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0426a/index.html
ボーダフォンのニュースリリース(PDF)
http://www.vodafone.jp/japanese/release/2005/050426.pdf
三菱化学安全科学研究所
http://www.ankaken.co.jp/
( 太田亮三 )
2005/04/26 21:37
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