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米eBay、出品物の検索方法を劇的に改善する新技術のテスト開始 |
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米eBayは、ネットオークションの出品物の検索方法を大きく変えることになる新技術のアルファテストを開始した。この方法が将来、確実に導入されることが決定しているわけではないが、ユーザーのフィードバックがよければeBayの主要なユーザーインターフェイスになる可能性があり、オークションでのユーザー体験が大幅に変わる可能性がある。 新しい検索方法では、ユーザーのキーワードの入力の仕方などにそれほど左右されずに目的の商品を探し出すことができるという。例えば、靴を買おうとする場合、ディレクトリの「Shoes」をクリックすると画面上部にさまざまな選択肢が表示される。男ものか女ものか、メーカー名、サイズ、運動用か通勤用か、支払い方法などである。これらの項目をクリックし、価格帯を指定するだけでeBayに出品されている商品の一覧が自動的にどんどん絞り込まれていく。 eBayは、靴やベッドなど各商品の特徴に応じた単語のリストを統計的な手法と人的な手法を組み合わせてある程度作成しており、それに基づいて出品されている商品の説明から該当するものを選び出してくる。そのため、自分が出品した商品がこの検索方法で表示されるようにするために出品者がすべきことは、できるだけ多くの内容を説明に記述することでしかない。 アルファテストは4週間から8週間にわたって続くに過ぎず、しかも該当するカテゴリは「Art」「Bedding」「Event Tickets」「Glass」「Shoes」「TVs」に限定されている。そのため、影響を受ける消費者の数はeBay利用者の1％未満に限定されるとしている。 eBayはアルファテストによって得たデータと利用者コミュニティからのフィードバックにより、どのように新技術を利用していくかを検討する。eBayは慎重な姿勢をとっており、「我々が現在の伝統的なeBay体験のままでいることを決定することもあり得る」としている一方で、該当するカテゴリをさらに増やすこともあり得るともしている。 ショッピングサイトの多くで価格や商品の比較機能、統計的あるいは人工知能を応用した手法が導入されているにもかかわらず、オークションサイトでは依然としてユーザーの検索に多くが依存している。eBayの膨大な商品数を考えると新しい検索手法を導入するのは自然な流れで、出品者と購入者の双方に大きな影響を与える可能性がある。 例えば、出品者のタイプミスや知識不足を利用して通常より安く商品を購入するなどの手法は使えなくなる可能性がある。また、出品者もより商品知識が求められる可能性もある。eBayはすでに多数の数学者や統計学者を求人しており、今後さらに新しい技術開発の結果が導入されることも考えられるだろう。 関連情報 ■URL アルファテストの説明ページ（英文） http://pages.ebay.com/magellan/welcome.html 米eBayの発表文（英文） http://www2.ebay.com:80/aw/marketing.shtml#2005-05-04170759
（ 青木大我 taiga@scientist.com ）
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