パナソニック ネットワークサービシズが運営するhi-hoは、9日に同社の顧客対応用PCがウイルス「MYTOB.ED」に感染し、会員に対してウイルスメールを配信してしまっていたことを明らかにした。
hi-hoによれば、9日18時40分ごろ顧客対応用PCがMYTOB.EDに感染。その後、「PCの動作が緩慢になったことやリターンメールが増加したことなどでウイルスに感染していることに気付いた」という。同日19時には感染したPCをネットワークから切り離し、復旧作業を行なった。現在のところ、通常の業務が行なわれている。
今回感染した顧客対応用PCは、問い合わせを受けた会員を参照するデータベースにアクセスする端末だ。この端末のオペレーターが、受信したメールを不用意に操作してしまいウイルスに感染したという。配信してしまったウイルスメールの件数は調査中とのことだが、「現時点までで、数百通というレベル」であることが判明している。個人情報についても「第三者への流出はない」という。また、会員からの問い合わせは「この件に関しては、今のところ1件もない状況だ」としている。
hi-hoでは、今回のウイルス感染について「メールソフトとデータベースを同時に利用できる環境に問題があった」と分析。対策として、メールを扱うPCとデータベースにアクセスするPCを分けた。また、MYTOB.EDがPCのテンポラリファイルのデータを悪用するため、キャッシュや履歴情報を作業ごとに消去するよう運用を変更。さらに感染したPCには、ウイルス感染した場合に大量のメール配信をブロックするウイルス対策ソフトが導入されていなかったとし、ウイルス対策ソフトの更新を徹底したという。
MYTOB.EDは米国時間の8日に発見されたワーム型ウイルスで、トレンドマイクロでは日本国内での被害報告を受け、イエローアラートで警告。シマンテックでは「Mydoom.BO」として警告している。
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■URL
hi-ho
http://home.hi-ho.ne.jp/
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( 鷹木 創 )
2005/05/10 21:08
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